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スプレッドシート初心者でもできる!SUMIF関数で条件付き合計をマスターする方法


スプレッドシート初心者でもできる!SUMIF関数で条件付き合計をマスターする方法

1. 結論(Point)

スプレッドシートで売上管理や経費計算をしているなら、SUMIF関数は絶対に覚えておくべきです。
なぜなら、「条件を満たすデータだけを合計できる」関数だからです。

たとえば、「担当者が山田さんの売上だけを合計したい」「“食費”と書かれた経費だけを合計したい」など、
日常業務でよくある集計を自動で・正確に・一瞬で行えるのがSUMIF関数です。

手作業で条件付きの集計をしていると、時間も手間もかかります。
SUMIF関数を使えば、ミスを防ぎながら、集計作業を大幅に効率化できます。


2. 理由(Reason)

スプレッドシートを使う事業主にとって、数字を集計する作業は日常茶飯事。
しかし、

  • 担当者別の売上

  • 商品カテゴリ別の経費

  • 月別の支出合計
    などを手で計算していると、あっという間に時間が溶けてしまいます。

SUMIF関数を使えば、「条件を満たすセルだけを自動で足し算」してくれるので、
時間短縮・ミス削減・再利用のしやすさの3拍子が揃います。

特に、ひとりで経営している方にとっては「人件費をかけずに作業を自動化できる」点が非常に大きいメリットです。
一度設定してしまえば、データを更新するたびに自動で合計が変わる──
それこそが、SUMIF関数の本当の価値です。


3. 具体例(Example)

第1章:SUMIF関数の基本的な使い方

まずは基本の構文から見てみましょう。

=SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)

それぞれの意味は以下の通りです。

  • 範囲:どのセルを条件で調べるか

  • 条件:どんな基準で合計を出すか

  • 合計範囲:実際に足し算したいセル

たとえば、A列に「担当者名」、B列に「売上金額」が入力されている場合、
「担当者が山田の売上合計」を求める式はこうです👇

=SUMIF(A:A, "山田", B:B)

これだけで、A列の中から「山田」と一致する行を探し、対応するB列の金額をすべて合計してくれます。

もうひとつ例を挙げましょう。
経費リストで、A列に「費目」、B列に「金額」がある場合。
「食費」だけを合計したいときは次のようにします。

=SUMIF(A:A, "食費", B:B)

これで、「A列が食費の行」にある金額だけを合計してくれます。
人の目で探すよりも、正確でスピーディです。


第2章:SUMIF関数の応用編

基本を押さえたら、次は実践的な使い方をマスターしましょう。

■ 複数条件を使いたいときは「SUMIFS」

SUMIFは1つの条件しか設定できません。
もし「担当者が山田」で「売上が10万円以上」の合計を出したい場合は、SUMIFS関数を使います。

構文は次の通り👇

=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, 条件範囲2, 条件2)

具体例:

  • C列が担当者

  • D列が売上金額
    の場合、次のように入力します。

=SUMIFS(D:D, C:C, "山田", D:D, ">=100000")

これで、「担当者が山田」かつ「売上が10万円以上」の行だけを合計してくれます。
条件を増やしたいときは、カンマで区切って追加できます。

■ ワイルドカードであいまい検索

「支店」や「商品」など、部分一致で合計したい場合はワイルドカードを使います。

=SUMIF(A:A, "*支店*", B:B)

この場合、「東京支店」「大阪支店」「名古屋支店」など、“支店”を含む行の金額を合計できます。
“*”(アスタリスク)は「任意の文字列」を意味します。

■ 日付条件の活用

たとえば、「2025年1月以降の売上を合計したい」とき。
A列に日付、B列に売上がある場合はこう書きます👇

=SUMIF(A:A, ">=2025/1/1", B:B)

スプレッドシートは日付を数値(シリアル値)として扱うため、比較条件も有効です。
ただし、セルの書式設定が“日付形式”であることを確認しておきましょう。


第3章:SUMIF関数を使う際の注意点

① 範囲指定を間違えると結果がズレる

SUMIF関数で最も多いミスが、「条件範囲」と「合計範囲」のズレです。
この2つの範囲は行数・列数が一致していなければならないというルールがあります。

たとえば、

=SUMIF(A2:A10, "食費", B2:B11)

のように範囲がズレていると、意図した結果が出ません。
範囲を指定するときは、行番号をしっかり合わせましょう。

② 条件の書き方に注意

条件を「100000以上」のように数値で指定する場合は、次のように書く必要があります。

">=100000"

ダブルクォーテーションで囲まないと、正しく認識されません。
また、文字列条件を指定する場合は、入力ミス(全角・半角、空白)にも注意です。

③ 絶対参照で安定した計算を

SUMIFを複数のセルにコピーして使う場合、範囲がズレると正しい結果が出ません。
そんなときは「$」を使って範囲を固定します。

=SUMIF($A$2:$A$100, "食費", $B$2:$B$100)

こうすれば、どこにコピーしても参照範囲は固定され、正確に集計できます。


4. まとめ(Point再提示)

SUMIF関数は、「条件を満たすデータだけを合計する」ための非常に強力なツールです。
経費の分類集計、担当者別売上、特定商品の合計など、日常的に使える場面がたくさんあります。

この関数を使いこなせば、もうフィルターをかけて手動で足し算する必要はありません。
データを更新すれば、合計も自動で変わる──つまり、手を動かさずに数字が整うのです。

創業初期やひとり社長にとって、最も大事なのは「限られた時間をどう使うか」。
SUMIF関数は、まさに“あなたの代わりに数字を処理してくれる秘書”のような存在です。

次のステップとして、複数条件を同時に扱えるSUMIFS関数をマスターすれば、
さらに一段上のデータ分析が可能になります。
この機会に、SUMIF関数をあなたのビジネスの“自動集計パートナー”として活用してみましょう。