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スプレッドシートのCOUNTIF関数とは?基本から応用までビジネスで使える実例付き


スプレッドシートのCOUNTIF関数とは?基本から応用までビジネスで使える実例付き

1. 結論(Point)

ビジネスでスプレッドシートを使うなら、COUNTIF関数は絶対に覚えておくべきです。
なぜなら、この関数を使えば「条件に合うデータの数」を自動で数えてくれるからです。
手作業でデータを数える手間を省き、顧客リストや売上表などの分析を一瞬で終わらせることができます。

「何件該当するのか」を数える作業は、日々の業務で意外と多いですよね。
たとえば、「10万円以上売り上げた取引の数」や「合格と入力された人数」など。
それらを人の目で数えるのではなく、COUNTIF関数に任せれば、一瞬で正確な結果が得られます。


2. 理由(Reason)

スプレッドシートでデータ管理をしていると、件数を確認する場面が頻繁に出てきます。
ですが、手作業で数えるとどうしてもミスが起きやすく、時間もかかります。
COUNTIF関数を使えば、条件を設定するだけで自動で集計され、誰でも同じ結果を再現できるのが大きなメリットです。

特に、創業初期のひとり経営者やフリーランスの方にとっては、
「人手を増やせない中で、どれだけ効率化できるか」が大きな課題。
関数を使いこなせれば、数字のチェック作業を自動化し、本来の仕事に集中できます。


3. 具体例(Example)

第1章:COUNTIF関数の基本的な使い方

まず、基本構文はこちらです。

=COUNTIF(範囲, 条件)
  • 範囲:どこのセルを調べたいのか

  • 条件:どんな基準で数えるのか

たとえば、A列に売上金額があり、「10万円以上の取引が何件あるか」を数えたいとします。
その場合の式はこうです👇

=COUNTIF(A:A, ">=100000")

この関数を入力すれば、「A列の中で10万円以上のデータ」がいくつあるかを瞬時に表示してくれます。

もうひとつ例を挙げましょう。
B列に「合格」「不合格」と入力された受験結果がある場合、合格者の数を知りたいときはこうします。

=COUNTIF(B:B, "合格")

すると、「合格」と書かれたセルの数を自動でカウントしてくれます。

このように、COUNTIFは「条件に当てはまる件数を数える」シンプルかつ強力な関数です。


第2章:COUNTIF関数の応用編

基本を理解したら、次は応用です。
COUNTIF関数をうまく使えば、より複雑なデータ分析ができます。

■ 複数条件を扱う場合(COUNTIFS)

COUNTIF関数は1つの条件しか設定できませんが、
「複数条件で数えたい」ときはCOUNTIFS関数を使います。

たとえば、

  • C列に「担当者」

  • D列に「売上」
    があり、「担当者が山田さんで、売上が10万円以上の件数」を数えたい場合はこうです👇

=COUNTIFS(C:C, "山田", D:D, ">=100000")

これで、複数条件を同時に満たすデータだけを数えられます。

■ ワイルドカードを使って柔軟に検索

COUNTIF関数では、「あいまい検索」も可能です。
たとえば、B列に「東京支店」「大阪支店」「名古屋支店」などがあり、「支店」を含むセルを数えたいとき。

=COUNTIF(B:B, "*支店*")

*は「任意の文字列」を意味するワイルドカードなので、
「支店」という文字を含むすべてのセルをカウントできます。

■ 日付条件を使う場合

日付を使って、「2025年1月以降のデータを数えたい」ときもCOUNTIFで対応可能です。

=COUNTIF(A:A, ">=2025/1/1")

ただし、日付はスプレッドシートが認識できる形式(シリアル値)で入力する必要があります。
書式設定が違うと、うまく動作しないことがあるので注意しましょう。


第3章:COUNTIF関数を使う際の注意点

① 条件の書き方ミスに注意

COUNTIF関数の条件は文字列として扱う必要があります。
たとえば、「100000以上」という条件を入力する場合は、必ず次のようにダブルクォーテーションで囲みます。

">=100000"

もし >=100000 とだけ入力すると、数値として認識されてしまい、意図しない結果になることがあります。

② 半角・全角の違いに注意

文字列を条件に使う場合、全角・半角の違いで一致しないことがあります。
「山田」と「ヤマダ」は別の文字として扱われるので、データの入力ルールを統一しておくと安心です。

③ 範囲の固定(絶対参照)

COUNTIFをコピーして使う場合、範囲を固定しておかないと、セル参照がズレて正しい結果が出ません。
範囲を固定するには「$」を使います。

=COUNTIF($A$2:$A$100, "合格")

こうしておけば、どこにコピーしても参照範囲が変わらないので安心です。


4. まとめ(Point再提示)

COUNTIF関数は、条件を満たすデータの数を一瞬で数えられる強力なツールです。
手作業で数えるよりも正確で、スピードも圧倒的に早い。
特に、売上データや顧客リスト、アンケート結果など、ビジネス現場での集計作業を自動化できます。

創業初期やひとり経営の段階では、
「小さな作業をいかに自動化できるか」が時間と利益を左右します。
COUNTIF関数をマスターすることは、あなたの業務を効率化し、ミスを減らし、データに基づいた判断をサポートしてくれる第一歩です。

次のステップとしては、複数条件を扱えるCOUNTIFS関数や、条件分岐を作れるIF関数に挑戦してみましょう。
スプレッドシートが、あなたの“最強のビジネスアシスタント”になります。