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IT教育ゼロから始める!中小企業でもできる社内研修のステップガイド


IT教育ゼロから始める!中小企業でもできる社内研修のステップガイド

はじめに:ITスキル不足はもう他人事ではない

「うちは小規模だからIT研修までは手が回らない」「社員の年齢層が高くて今さらIT教育なんて無理」。そんな声を中小企業の経営者からよく聞きます。

ですが、業務のデジタル化が加速する現代では、社員のITスキル不足が生産性の低下や情報漏洩といったリスクにつながる可能性が高まっています。

このブログでは、IT教育の経験が全くない企業でも「今日から始められる」社内研修のステップを、わかりやすく紹介します。


結論(Point):IT教育ゼロでも「目的」と「仕組み」で社内研修は始められる

中小企業にとって社内IT研修は「贅沢」ではなく、「今すぐ着手すべき投資」です。

専門的な人材や予算がなくても、「何のために研修をするのか」という目的をはっきりさせ、小さく始めて継続する仕組みさえ作れば、IT教育は現実的に始められます。


理由(Reason):なぜ中小企業にIT教育が必要なのか?

1. デジタル化の波に取り残されないため

請求書の電子発行、クラウドでのデータ管理、オンライン会議など、日々の業務がどんどんデジタルに移行しています。社員がITツールを使えないままだと、作業効率が下がるばかりか、業務そのものが回らなくなります。

2. 社内セキュリティのリスクを防ぐため

パスワードを使い回す、怪しいリンクをクリックする、社外秘のデータを個人のUSBに保存する——。ITリテラシーが低いと、こうした初歩的なミスから情報漏洩のリスクが高まります。

3. 一部の社員にIT業務が集中してしまう

「〇〇さん、これってどうやるの?」と毎回同じ人に質問が集中すると、その社員の負担が増えるだけでなく、チーム全体の効率も下がります。全体的なIT力の底上げが必要です。


実例と具体策(Example):ゼロからでも始められる社内研修の5ステップ

ステップ1:まずは社員のITスキルを可視化する

最初にするべきことは、現状を知ること。社員に以下のようなアンケートを取り、今のITスキルを把握しましょう。

  • メールにファイルを添付できますか?

  • オンライン会議ツール(Zoom、Google Meet)を使ったことはありますか?

  • クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)の使用経験は?

  • セキュリティに関する基本知識(パスワード管理やウイルス対策)を知っていますか?

このアンケート結果をもとに、研修のレベルや内容を調整していきます。

ステップ2:習得すべきITスキルを明確にする

次に、「最低限必要なITスキルセット」を定義しましょう。以下のようなテーマが基本になります。

  • メールの正しい使い方(添付、CC/BCC、署名)

  • チャットツール(Slack、Chatwork、Teams)の基本操作

  • オンライン会議の基本マナーと機能の使い方

  • Google WorkspaceやOffice系ソフトの基本

  • セキュリティの基礎(フィッシング詐欺、パスワード管理)

これらを明文化し、「うちの会社ではここまで使えるようになってほしい」という共通認識を持たせることが大切です。

ステップ3:外部リソースを活用してコストを抑える

IT研修をすべて自社でまかなうのは難しいこともあります。そこで、活用すべきなのが外部リソースです。

  • YouTube:無料で基礎操作を学べる動画が豊富

  • Udemy:わかりやすい講座が多数、1,000円前後で購入可能

  • GCF(Googleデジタルワークショップ):無料で体系的なIT学習が可能

  • TechAcademyワークショップ:短期集中の講座もおすすめ

これらを活用することで、コストを抑えつつ、社員に合わせた内容で研修ができます。

ステップ4:社内勉強会を「小さく」始める

「社内研修」と聞くと堅苦しい印象がありますが、最初は「15分の昼休み勉強会」くらいの感覚でスタートしてOKです。

たとえば:

  • Googleドライブのファイル共有を5分で解説

  • 「Zoomの画面共有」の使い方

  • パスワードの強さチェックをみんなで試してみる

小さく始めることで、社員の心理的ハードルも下がり、参加率が上がります。

ステップ5:IT担当がいないなら「リーダー制度」でカバー

専任のIT担当がいない中小企業では、少し得意な社員に「ITリーダー」をお願いするのも有効です。リーダーは研修内容のサポートや質問対応を担いますが、あくまで「サポート役」なので負担も少なくて済みます。

また、外部講師をスポットで招く方法もあります。1回1~2万円程度で依頼できることもあり、ピンポイントでの導入に最適です。


再主張(Point):今すぐ、小さく始めよう

社内IT研修は「完璧な計画」や「高額な予算」がなければ始められないわけではありません。

重要なのは、「今すぐ、小さく始める」こと。そして、それを続けること。ほんの5分の動画視聴でも、社員の意識とスキルは確実に変わります。


まとめ:IT教育で会社に「基礎体力」を

社内にITの「当たり前」が根付いていないと、新しい仕組みを導入しても浸透せず、結局元に戻ってしまうことが多々あります。

だからこそ、地道でも基礎から始める社内研修が大切です。

中小企業だからこそ、スピーディーに、柔軟に対応できる強みがあります。この機会に、社員のITスキルを底上げし、強い組織の土台をつくっていきましょう。