
はじめに
「見積書の金額計算に時間がかかる」「Excelで売上をまとめたいけど、計算が苦手」
そんな悩みを抱えているひとり社長・中小企業の社長さん、少なくないと思います。特に、Excelの「計算式」や「条件付きの判断」は、最初に覚えるのに少しハードルを感じるところ。でも実は、Excelの基本中の基本である「四則演算」と「比較演算子」だけ覚えれば、仕事の効率は劇的にアップするんです。
今回は、Excel初心者の社長が“今すぐ実務に使える”計算式の基本を、わかりやすく丁寧に解説します。
1. 【Point】Excelの「四則演算」と「比較演算子」は仕事の効率を激変させる
Excelの計算式と聞くと「難しそう…」「自分には無理かも」と感じてしまうかもしれません。でもご安心ください。基本の「+−×÷」と「><=」だけで、実務の8割はカバーできます。
たとえば、毎月の売上表、見積書、仕入れ計算、社員の労働時間管理など…。
これらはすべて、「四則演算」と「比較演算子」で成り立っています。つまり、ここを押さえれば、他の複雑な操作はあと回しにしても大丈夫です。
2. 【Reason】売上・経費・見積もり…すべてに共通する“数字”の扱いが変わる
ひとり社長や小さな会社の経営者にとって、日々の数字管理は避けて通れません。
たとえば、以下のようなシーンで、Excelの基本操作が役立ちます。
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売上合計の算出(足し算)
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利益計算(売上 − 経費)
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商品単価 × 数量で仕入額を計算(掛け算)
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割引率や利益率の算出(割り算)
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前月との売上比較(大きい/小さい/等しい)
このような作業を手計算でやっていると、転記ミスや時間ロスが発生しがち。
でも、Excelを使えば、一度式を入れれば、あとは自動で計算してくれるようになります。
3. 【Example】初心者でもすぐ使える!四則演算と比較演算子の基本一覧
■ 四則演算(+−×÷)
操作 | 入力例 | 意味 |
---|---|---|
足し算 | =A1+B1 |
A1とB1の合計を計算 |
引き算 | =A1-B1 |
A1からB1を引く |
掛け算 | =A1*B1 |
A1とB1を掛ける |
割り算 | =A1/B1 |
A1をB1で割る |
💡 ポイント:Excelでは必ず「=」を先頭につけてから式を入れます!
■ 比較演算子(><=≠)
操作 | 入力例 | 意味 |
---|---|---|
大きい | =A1>B1 |
A1がB1より大きいか? |
小さい(未満) | =A1<B1 |
A1がB1より**小さい(未満)**か? |
等しい | =A1=B1 |
A1とB1が等しいか? |
以上 | =A1>=B1 |
A1がB1以上(大きいか等しい)か? |
以下 | =A1<=B1 |
A1がB1以下(小さいか等しい)か? |
等しくない | =A1<>B1 |
A1とB1が等しくないか?(≠の意味) |
💡「以上(>=)」「以下(<=)」「等しくない(<>)」は、条件付き書式やIF関数との相性抜群!
■ よくあるエラーと解決法
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間違い:「=A1+B1C1」→ 演算子が抜けていてエラー
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空白セルを割った場合:「=A1/B1」でB1が空だと「#DIV/0!」というエラー
これらはよくある失敗なので、式を入れたら結果をしっかり確認するクセをつけましょう。
4. 【Point再確認】Excelが苦手でも、まずはこの基本からでOK
Excelが苦手…という方ほど、四則演算と比較演算子の重要性を実感できるはずです。
なぜなら、「知っている」だけで仕事がラクになるから。
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計算ミスが減る
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作業時間が短縮される
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数字の把握が正確になる
これらはすべて、社長の経営判断を助けてくれる武器になります。
「Excelがちょっとわかる」だけで、売上の可視化も、利益の把握も、社内の説得力も変わります。
まとめ:まずは「=A1+B1」から、数字の世界を味方にしよう
今回は、Excel初心者の社長向けに「四則演算」と「比較演算子」の基本を解説しました。
どんなに苦手でも、まずはこの基本だけでも使いこなせれば、日々の業務が劇的に変わります。
難しい関数やグラフの前に、まずはここから。
たった数個の記号を知るだけで、「数字に強い社長」への第一歩が踏み出せます。
ぜひ今日から、あなたのExcelで「=A1+B1」からスタートしてみてください!